COMMENT
「OYSTER」の響きにはロレックスを思い浮かべるのが一般的でしょうか。このオイスターはROLEXのディフュージョンブランドとして展開されたもので、当時R.W.C.(Rolex Watch Company)というグループ会社のひとつとして、「OYSTER」名義で販売していた品です。裏蓋の外側にも、よく見るとR.W.C.の刻印が打たれています。
ケースはぽってりとしたミッドサイズケースに飛び出した小ぶりのねじ込みリューズが愛らしいです。長く伸びたラグが個性的。ダイヤルはシルバーの縦ヘアライン。外周から、通常よりも大きなミニッツトラック、アプライドのバーインデックス、そして網目状の立体仕上げが重なったセクターダイヤルです。ミニッツトラックをアプライドで製作するなど文字盤製作に拘りをを見せていた、1940年代のRWCらしい独自の意匠です。スモールセコンドに12.3.9の配置が素晴らしいデザインです。バトンハンドはブルースチール針でノンルミナスモデルとなります。
ケースはダメージの少ない素晴らしいプロポーションです。ヘアラインと鏡面の切り替えも素晴らしく、オイスターケースの原型を知ることができます。ダイヤルは年式通りのエイジングを表しています。程よく焼けたダイヤルはヴィンテージらしいこなれた扱いやすい雰囲気です。針はブルースチールの色味をよく残しており高評価です。弊社にて分解掃除済みです。
オイスターケース、オイスタークラウンは実質ロレックス。ダイヤルは勝るとも劣らない立体造形の手の込んだもので、当時の最も優れた製造技術と造形です。気の利いたフェイスデザインが魅力の一品で、腕元に乗せた際の迫力は鮮烈です。1940年代のオイスターを思う存分にご堪能ください。
BRAND
かつて世界中で多くの時計メーカーが乱立した時代がありました。その頃日本の為替レートは1ドル360円で固定され、輸入品はとても高価。その為、日本では知られていない時計メーカーが星の数ほど多く存在します。
HIGHLIGHT
Sector Dial
BRAND | OYSTER |
MODEL | - |
REFERENCE | 3138 |
YEAR | 1943 |
MATERIAL |
Stainless Steel |
WINDING | Manual |
CALIBER | - |
SERIAL | 25++++ |
CASE SIZE | 30.5mm |
BETWEEN LUGS | 16.0mm |
SERVICE | Yes |
GUARANTEE | 1 Year |
STRAP | Calf Leather |
BOX and PAPERS | No |